ホームページ制作の準備1.1中小企業のホームページ制作について
筆者が初めてウェブという媒体に接してからすでに10年が経過した。 10年間の流れを見てみると、ウェブは情報の開示ツールとしての単純な役割から遠く離れ、今は一つの事業手段としてその存在の意味を拡大しながら、以前は想像もできなかった新しい可能性を作り出している。 はじめのうち、ウェブサイト制作形態の姿はデザイナーとWEBマスターがまともなサイト企画の段階をスキップして適当に作り出したものが大部分だった。ビジネスでウェブサイトの比重が莫大になった最近では収益性を備えたウェブサイトを制作するために各分野で専門性を持っている多くの人々が、サイト制作のバックグラウンドで計画的に動いている。 しかし、今になっても大企業と大企業のサイト制作依頼を受けたウェブエージェンシーを除いた多くの企業には、オンラインに対する投資と認識が足りない状況が続いている。
大半の中小企業のウェブサイトはせいぜい1日平均訪問者数が10人以内の非常に零細な状況と言っても過言ではない。この10人の訪問者も自社のホームページ管理者や関係者の出入りによるものだということは中小企業のホームページにどれだけの問題が有るかを端的に示している。なぜ大企業で運営するサイトは訪問者が多く、中小企業で運営するサイトは相対的に訪問者が少なかったりするのだろうか。 「大企業は投資資金が多いので大量の広告を出して、訪問者を集めることができた」と考えてしまうかもしれない。それは大きな誤解だ。実際には大企業がインターネットの特性を誰よりはやく理解して市場を開拓して来たためなのだ。 インターネットはどの企業にでもその可能性をオープンしている。逆にインターネットよりも企業規模に対する差別がない空間はない。結局はインターネットという荒れ地を誰が先にどんな形で占領して行くのかに対する問題なのだ。
オフラインに比べるとインターネットでは各事業のカテゴリで優位を占めている業者の数も、その競争の激しさも比較的にそれほどたいしたことはない。産業によってはまだインターネットを利用した事業が進んでいない分野も多くある。これはインターネットという荒れ地を先行獲得できる多くの機会と時間的余裕があるということだ。 しかし、ただ他の人々と同じく広報だけを目的にしたホームページを考えているならば、「ホームページを作る」といっても意味のないホームページになるだけである。 インターネット上で企業のビジネス活動を本当に助けることのできるウェブサイトを構築したいなら、すべきことがある。まずはホームページ制作のプロなら誰もが認識している標準的なプロセスを理解する。そのプロセスに従い制作を進めることで、元々設定したホームページが目標とした成果を達成できるだろう。
1.2 ホームページ制作のプロセス
ウェブサイト制作のプロセスは企画、設計、制作、運営の4段階で区分できる。
第1段階 ウェブサイト企画
- ホームページ制作の目的を明確にする(なるべく具体的に設定する必要がある。) - ホームページのメインターゲットを分析(ターゲット顧客分析) - ドメイン名の確定と取得 - 提供する情報のリストを作成 - 競合サイト分析 - 資料収集
第2段階 ウェブサイト設計
- ページごとの目的決定 - 各ページに要求される機能決定 - 機能を実現するための具体的な方法の選択 - ページ レイアウトのラフ案を提示
第3段階 ウェブサイト制作&デザイン
- 資料収集 - HTMLコーディング - 個性的なホームページを作る‘メタファー’ - 適切なグラフィック使用 - 各種スクリプトおよびプログラム制作 - DB連動および入力 - テストデータ入力およびテスト - 統合テスト - 導入時確認試験、および問題点検討 - 問題点修正/補完 - ホームページ最終テストおよび管理者教育
第4段階 ウェブサイト維持および保守
- ホームページ維持&保守 - コンテンツの更新 - 訪問者およびユーザーの指向分析および予測 - トレンドについていくための調査等
上記のようにウェブサイトを制作するためには複雑なプロセスが必要である。上記のプロセスのうち、一つでも粗雑に実行したら企業がウェブサイトを通じて得ようとした目標を達成するのが難しくなる。実際の制作現場では効率のためにいくつのプロセスを省略したままサイトを制作する場合もあるが、できるなら上記の過程を遵守してサイトを制作してこそ、欠陥工事の危険から抜け出すことができるのだ。
制作プロセスの中で、企画プロセスについて説明すると次のようになる。企画プロセスとは 「サイトの目的と目標を決定した上で、その目標に最大限接近するための市場調査、およびターゲット層分析などの一連の制作前準備段階」のことである。
次の「設計プロセス」は直接的にサイトに反映されるデザイン、コンテンツ、機能などを点検してこれを表面化することによって目標にしたウェブサイトを制作して出すための作業といえる。丈夫で安全な家を建築するために設計図面をあらかじめ作成するように、制作しようとするサイトの文書化作業を通じて、コンテンツとして掲載しようと思う内容をあらかじめ視覚化する作業といえる。このプロセスを経てこそ、制作者が各自の役割を正しく遂行できるともに、当初に企業が目標として設定したウェブサイトの形を作り出すことができることだ。
「制作プロセス」を考えてみる。制作プロセスは大きくサイトデザインとプログラム作業に分けられる。デザインは「ただ単純にサイトの見た目を美しく整える」レベルから踏み出して、利用者の利便性、ターゲット層の選好度、効果的な情報提供方法を考慮して作成する。そういった「ユーザー経験をデザインする」レベルに至ることが大事である。プログラムはウェブサイト上での利用者との様々なコミュニケーションを誘導、もしくは円満にする機能を追加する作業である。
ウェブサイトが持っているほぼすべての長所は、「一方向的な媒体」ではなく「顧客とのリアルタイムで双方向的な相互作用が可能な媒体である」ところから生じる。これを利用して多様な収益モデルを作ることができる。 また、ウェブサイト以外のコミュニケーションチャネルでは得られなかった親和性の高い顧客をより短い時間で安く確保できる。
最後に運営について書く。多くの企業が「運営」を簡単に見過ごしてしまう場合が多い。多くの中小企業人がサイトの維持管理について「商品のアップデート」や「掲示板に返事文を付ける」といった程度のものとして考えている。しかしサイトの本当に生命力は運営術にあると言える。サイトが制作され、オープンされた後、お客様の反応を厳密にチェックし、これに適切に対応していく。そういう地道な努力によってサイトの長い間の生命力を持ちつつ、目的と目標を満たすサイトを作ることができる。 ホームページ制作東京ならWeb工務店
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